カメラの充電池、無駄に使ってませんか?
2017年12月19日

カメラの充電池、無駄に使ってませんか?


こんにちは。スタッフのM子です。
今回は私の悲しい体験を通して、カメラの充電池について調べたことをお伝えします。

のどかな春のある日のこと、私はいつものようにカメラ片手に愛犬を連れ、公園へ出かけました。すると立派なカメラを持ったおじいさんが隣のベンチにやってきて、しばらくご自分のリュックの中をごそごそとした末に、「やっちゃったよー;」と悲痛な声。

あまりにションボリな顔をされているので
「どうされました?」とお声掛けをしたところ
「替えのバッテリーを充電したまま置いてきちゃったんだよ」と。
あぁ…残念! よくある話ですが、あまりに悲しげだったので私はひそかに「おじいさんの悲劇」として心に刻みました。

使う 「直前」にフル充電をするというのは、バッテリーを長持ちさせるための鉄則ですが、充電器に差したまま置いてきてしまっては、絶景を前に一枚も撮れずに帰るなんてことにもなりかねません。それ以来、私も「おじいさんの悲劇」を教訓に、撮影前には充電池の準備を怠らないように気をつけています。

が、にもかかわらず。。

世にも美しい苔の森でシャッターを切る
8月末、グラムのスタッフ全員で長野県にある白駒池へ一泊二日でリトリート旅行に行ってきました。
この白駒池は「苔の森」として有名な場所。
近頃JR東日本のCMにも使われたとのことで、益々人気のスポットです。

グラム・デザインでは「私の森.jp」というサイトを運営していることもあり、スタッフはみんな森が好き。おのずと、滞在中は森を散策して写真をたくさん撮ろう!、という話で盛り上がるわけです。

私も張り切って事前準備をしました。
望遠レンズと広角レンズと、あとは苔を撮るのにかかせないマクロレンズ!
マクロレンズは最近買ったばかりのLEDライト内蔵付きです。
もちろん、この日のために買ったものです。
ライトのおかげで暗がりのキノコたちだってバッチリ撮れるはず!
替えのバッテリーも用意して、さぁ準備OKです!

私は初日の1日目からウキウキしながら、月がのぼる直前までレンズを変え&LEDを点灯させ、楽しく撮影していました。
途中でバッテリーが切れかかってきましたが、そこはもちろん準備していた替えのバッテリーに交換です。そしてまたパシャリパシャリ…。

雨上がりのせいか、傷のない綺麗なキノコが大豊作!夢中で撮り続けました。
あぁ、なんてかわいいキノコたち。

ところが、楽しい一日目の撮影を終えて宿の白駒荘に戻ると、悲しい状況が待っていました。なんと「電池の充電ができない!」
白駒荘では年に一度の音楽イベントがある関係で、その日の夜は電源を借りることができなかったのです。

こめかみに青筋3本と冷や汗たらり。マンガでよくある光景ですが、そのときの私はまさにその状態。
(今カメラに入っているバッテリーだけで、明日一日持つのだろうか…?)
ざわざわと不安がよぎります。

2日目の朝。曇りがちな気持ちとは真逆に、雲一つない晴れ渡った空。
絶好のカメラ撮影日和。嬉しい反面、バッテリー残量が非常に気がかりな一日の始まりです。

少しでも長持ちするようカメラのON/OFFもなるべくこまめに。そして、 撮影対象も吟味して撮らねば。

最初のうちはそう、心がけていました。でも、ここは苔の森。歩みを進めるごとに、美しすぎる光景が目の前にこれでもかこれでもかと現れます。
散策用地図に所要時間40分と書いてある工程も、森好き&苔好き&キノコ好きがその時間通りに歩けるはずがありません。40分どころか2時間オーバー。空が見えたリ、ギョッとするような岩場があったり、日差しを浴びたキノコが群生していたり、目を凝らすとぷつぷつと粘菌が生えていたり…。
(これはマクロで撮りたい)、(ここはぜひ望遠で)とパチリパチリ…。

やがて、不安的中、予想通りの展開が。
ついにバッテリーはゼロとなり、残りの時間は心の目でシャッターを切るしかありませんでした。

あぁ、その瞬間、私の顔はこの青いキノコのように青くなっていたことでしょう…。

先輩スタッフのKさんは、自分と同じCANONの上位機種のカメラ(レンズ複数)&バッテリー2個、というほぼ同じ条件下で最後まで余裕で撮影できたというのに、この残念すぎる敗因は何だろう…。

悔しいので、家に戻ってから調べてみると、主な原因と思われる点は以下でした。

  1. ほぼオートフォーカス(AF)で撮っていた(Kさんは殆マニュアルフォーカスで撮影)
  2. 望遠ズームレンズ、LEDライトを多用していた
  3. 液晶画面で何度も写した写真を確認していた

そうです。すべて、バッテリーが消費される作業ばかり。

だからここで、改めておさらいします。

バッテリーを長持ちさせるための方法

・液晶画面を表示させない
・失敗写真の消去は後から
・短い時間なら本体電源をON・OFFしない
・ライブビューを使用しない
・ズームの使い過ぎない
・オートフォーカスを使い続けない
・シャッターを半押しは撮影時だけ
・AF合焦音と操作音を切る
・自動センサークリーニングを切る

今回調べていく中で、もうひとつ覚えたのは、スマホのように、カメラにも使えるモバイルバッテリーがあるということ。天気が良ければソーラー発電で効率良く充電できるものもあるようです。
もちろん、ケーブルなども併せて買いそろえる必要がありますが、屋外や電源がとれないような場所での撮影が長時間続くようなときには、有効な準備だなと知り、続けて調べて見ようと思っています。

まずは自分の撮影方法のクセを知り、対策を練っておくことが、撮影の準備の1つですね。
私も、次回の白駒池では最後の最後まで思う存分撮影できるようがんばります!

◆今回の記事を書くにあたり、参考にさせてもらったサイト
これをやめればバッテリーが長持ちする、デジタルカメラの間違った8つの使い方
カメラのバッテリーを長持ちさせる10の方法
一眼レフカメラをモバイルバッテリーで充電!USB充電器が便利


 
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