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ベランダの小さな森は、里山につながってる。

2017年6月1日[ シャチョーブログ ]

グラムのオフィスの何が好きって、家庭用キッチンがあって、板貼りの床を裸足で歩けること、日当たりと風通しの良さ、そして植物がよく育つ南向きのベランダである。

一昨年の夏まで、ベランダにはゴーヤとトマト・きゅうり・茄子・ピーマンが育っていて、夏は毎日ベランダ菜園の恩恵に預かってきた。しかし昨年思い切って里山の植物を寄せ植えした緑化ユニットで模様替えをした。ささやかながら「農的」であったベランダを「森的」へシフトさせたのだ。

私たちのベランダにやってきた緑たちは「里山ユニット」と名付けられていて、日本在来の植物が1つのユニットに10~20種くらい(ユニットの大きさによる)寄せ植えしてあるものだ。ランドスケープデザイナーの田瀬理夫さんが起案・設計し、5×緑(ゴバイミドリ)が一緒に開発し生産管理および販売体制をつくってきた。育ててみるとわかるけれど、あの小さなユニットの中で、多様な植生がバランスを保ちながらモリモリと育つのは、研究・観察・工夫の積み重ねによるもの。愛ある仕事ぶりに感じ入る。町を歩いていると、彼らの技術を真似たような金網の緑化ユニットをよく見かけるけれど、もし枯れているようなことがあったら、それはゴバイミドリの仕事ではないと思う。

ベランダを森化する、里山ユニット!

さて、ゴバイミドリの宮田さんに「うちのベランダにも欲しい」と相談したら、「どんな感じにしたいですか?」と聞かれ、迷わず答えたのは「森に!」だった。やりとりの合言葉はベランダの「森化」となり、半年ほど待ってちょうど去年の今時分、私たちのベランダに小さな森のユニットたちが到着したのだった。

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私たちは「私の森.jp」というWebサイトを運営している。街に住まう人たちの関心を日本の森につないでいくことをテーマした、ささやかな編集ボランティアの活動で、今年10年目を迎えた。そんな私たちにとって、里山の植物たちが手に届くところにあるなんて、ホント夢のよう。60種類もの在来植物が、それらしい自然な配置で植えられているから、

「コナラの新芽が毛深い!」とか、
「葉っぱのど真ん中に花(花筏)!」
「ミツバチグリはヘビイチゴに似てる!」
「ソヨゴの花にクロマルハナバチが来たけど上手く撮影できない!」

だとか言いながら、みんなで毎日初心者の自然観察を楽しんでいる。
秋の紅葉、冬の落葉、春の芽吹きと季節はめぐり、1年が経って、さらに森化したベランダには、菜園をしていたときには見かけなかった虫たちも来はじめていて、日々の観察が本当に楽しい。

 

山間地の森からは遠いけれど、目黒区の国道246号線近くにあるオフィスの小さなベランダの森が、劣化する生物多様性をつなぐ1つのピースになって、遠くの里山へとつながっていったらいいな、と夢想しています。

 

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★参考情報:こちらもどうぞ
『ひとの居場所をつくる』ーランドスケープ・デザイナー 田瀬理夫さんの話をつうじて
私の森.jpの編集部おススメコーナーに掲載した本の紹介記事です。

5×緑(ゴバイミドリ)オフィシャルWebサイト
「里山ユニット」はここで購入が可能です。
ご縁があり、Webサイトの管理もさせてもらっているので、事業内容にも詳しくなりました。素敵な会社です。

私の森.jp Webサイト
森と暮らしと心をつなぐ、日本の森情報をわかりやすく編集してお届けしています。
日本一の「森」応援サイトを目指して、地味にこつこつと10年♡

森を祝う「みんなの夏至祭」2017@合羽坂のご案内
今年もいろいろな方の協力を得て、夏至祭を開催します!
あと少しお席がありますので、どうぞ!会場はゴバイミドリさんです。